認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

一般病院に勤める看護師です.

 最近,胃ろうをつくるために入院される高齢の認知症の人が増えたように感じます.意思疎通もままならず,したいこともできないような状態で胃ろうをつくることで,いままでの施設では受け入れてもらえない場合もあり,この先どのようなところでどのように介護されるのか,本当に胃ろうをつくることがよいことなのか悩みます.医師が「胃ろうをつくる方法がありますがどうしますか」と説明するとご家族は「お願いします」というしかないようすです.ご家族とご本人のためにどのようなかかわりをしたらよいでしょうか.

 みなさんは意思疎通ができない寝たきりの認知症の人への胃ろう造設についてどのように考えますか.また,自分がその立場だったら胃ろうをつくりますか.

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投稿:男性 30代  介護福祉士 秋田県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2018/05/09 16:42:54

胃ろうに加えて、経鼻経管も増えているように感じます。
長く生きてほしい気持ちは理解できますが、本人が理解、判断できないような状態で、胃ろうにすることは本来の「尊厳」を見失っているように感じます。
よく「いつかぽっくりいきたいなあ」と高齢の方から聞きますが、そうさせてくれない家族、医者が介護、医療費を圧迫させているような気がします。


投稿:男性 30代  介護福祉士 兵庫県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2018/04/27 12:14:57

母が胃ろうしています。胃瘻と言うと一般的に寝たきりと思われがちですが、うちの母の場合、認知症はありますが身体の麻痺もなく歩行も可能です。なので胃瘻していると言えば皆さん驚かれます。

10年ほど前に医師から口からの摂取が難しいため脱水となり胃瘻しないとこのまま老衰してしまうと言われ、
どんな状態でも生きていてほしいという思いで胃瘻を増設しましたが、果たしてそれが本当に母のためになったのかは疑問です。

本人の意志と関係なくただ経管栄養で生かされてるだけじゃないか?自分たちのエゴじゃないか?本当に母のためになっているのか?ずっと葛藤して現在に至っています。

小規模多機能で勤務しているのですが、最近は看取りの方も増え小規模多機能で最期を迎える方も増えてきました。

胃瘻すれば延命できるかもしれませんが、望まない家族様が多いようです。
確かに本人の思いや家族との関係性。または経済面でも難しいようです。


投稿:女性 40代  看護師・保健師 東京都 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2018/04/26 17:59:40

家族が本人の意向を理解していての判断であるのであれば、賛成です。本人の希望はともかく、家族の希望です、という場合も、少しでも生きていてほしいとか家族が納得されていればそれもまた、その家族の形ということで賛成です。自分としては造設しない方が・・と考えたとしても、説明をしてそれを選択をするのは医療者ではないと思います。おねがいします、としか言えない病院は、医師の説明が一方的ならば、倫理カンファレンスや、せめて、家族がどのくらいのことを理解しているか現場で確認してくシステムを検討したほうが良いと思います。私も病院看護師ですが、看護師は医師の説明を漫然と受け入れるだけでなく、患者や家族の意思決定支援に関わっていく役割があると思います。


投稿:男性 30代  栄養士 東京都 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2018/04/26 12:53:20

基本的にはケースバイケースだと思います。
個人的には胃瘻は作られたらその後放置されることが多いように思います。

もちろん、作った後もきちんと口腔ケアや摂食訓練される方もいますし、
増設後も閉鎖する事はできます。

そこまで見据えたケアができるかどうかかと思います。

ただ、いつも思うのは胃瘻検討しなきゃいけない人にも食事はでます。
嚥下障害がある中で必死に食事を食べなきゃいけない苦痛から解放されるなら胃瘻もありだと思います。

認知症でも、意志疎通とれなくても必要最低限は胃瘻から、あとは食べたいもの食べて苦痛なく過ごすのも良いとは思います。


結局は作りっぱなしがいけないのかなと思いますが、そうした方が多いのが現状なのかなと思います。


投稿:男性 40代  看護師・保健師 北海道 病院 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2018/04/21 23:27:47

10年位前には胃瘻を増設する患者が一気に増えました。経鼻胃管に比べて違和感や苦痛が少なくて良いと評判でした。最近では本人の意向や倫理的側面を考え、胃瘻を増設する方はほとんど見かけません。それプラス大分県の方の意見に賛成です。


投稿:女性 30代  看護師・保健師 大分県 老人保健施設 家族介護経験なし 投稿日: 2018/04/18 22:20:51

以前、私の勤務している施設の入所者にも胃瘻造設した方がいました。言語障害はありましたが、ジェスチャーでの意思表示は可能でした。嚥下機能低下に伴い、胃瘻造設の話になった際は本人にも説明し、承諾を得たうえで胃瘻造設しました。しかし、実際に胃瘻での栄養管理が始まると徐々に入所者の身体機能低下だけでなく表情も乏しくなっていきました。その姿を見るたび、いくら延命とはいえ本当に胃瘻造設してよかったのかと疑問に感じました。胃瘻造設したからといって長生き出来るとは限りません。胃瘻造設にも様々なリスクがありますし、身体的・精神的負担が大きいと思います。人間、誰でも最期を迎える時は自然な形での姿を望みます。意思表示が出来ないからと言って家族間で胃瘻造設を決めるケースもありますが、私は反対です。家族に胃瘻造設のデメリットを納得出来るまで説明したほうが『胃瘻=延命』の概念も薄れていくとは思います。
※まとまりのない回答で申し訳ありません。


投稿:男性 40代  介護福祉士 千葉県 グループホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2018/04/16 5:45:00

様々な意見、考えがあるかとは思います。ただ、基本原則として「本人の意思を最大限に尊重する」という考えを持たなければならないと思います。勿論自分の意思表示が出来ない状況であれば難しいですが、不必要なまでの胃ろうを作る事には当方はどちらかと言えば消極的です。そこまでして延命するメリットが感じられません。

 家族の中では親戚の体裁上や年金目当てで延命を考える人も中にはいるようですが、それが誰の為のものであるか?あくまでも本人の為であるのか?それを考えなければなりません。

 結論。認知症を患っている、更に言えばほぼ寝たきりで自力で食事摂取が出来ない方への胃ろう造設には反対です。


投稿:男性 30代  その他 千葉県 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2018/04/11 12:31:26

私も同じく医療職ですが、意思疎通もままならないような人に胃ろう造設するような医師は、かなり減ってきている印象なのですが、そちらの病院ではまだそのような医師がいらっしゃるのでしょうか?

また、胃ろう造設について説明する際にはメリット、デメリットを話しているので、必ずしも家族が胃ろう造設を選ぶことばかりではないと思います。

もし質問者様の言われていることが今現在行われているのであれば、それは医師や看護師さんの説明力不足、理解不足だと思ってしまいました。

本質とズレて申し訳ありません。
個人的には、意思疎通ができない寝たきりの認知症の人へ、胃ろう造設するメリットは思い浮かびませんし、自分に対しても希望しません。


投稿:女性 60歳以上  介護福祉士 山口県 デイサービス・デイケア 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2018/04/06 13:54:06

胃ろうは認知症の人には必要ないと思います。胃ろうは回復の見込みのある若い患者に開発されたと先生に聞いた事があります。胃ろうを作るという事は認知症の方にとっては負担が大きいのではないかと思います。感染などの事を考えると、私の家族にと言われても自然にまかせます。とお断りすると思います。


投稿:女性 60歳以上  看護師・保健師 群馬県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2018/04/05 11:46:48

以前、高齢者施設の施設長をしておりました。高齢化と共に認知症の人が多くなり、認知症について学ぶ機会を得て、20数年前に北欧の見識者との意見交換を行った経緯があります。その際、高齢になって「食べられ無くなったらそれも寿命です」と言われた事が心に残っております。経口摂取できるからこそ、食への楽しみが生まれ生命維持へと繋がると考えます。
 介護保険制度の基本は本人本位を詠っておりますが、現状の胃瘻造設は家族の希望によるものが大半で、利用者の意向としては聞いた事がありません。本人は決して望んではいないのではないでしょうか。胃瘻造設は本人にとって、身体拘束にも繋がる行為と言っても過言ではないと思われます。家族は専門性には希薄であり、少しでも寿命が延びる事のみを願うように感じます。因って、直接関わる医師のインフォームドコンセントが如何に重要な役割と言えるのではないでしょうか。たとえ、認知症の人であっても人権を尊重したいものです。



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