認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

Bさん,72歳男性,自宅介護

軽度の脳血管性認知症.
糖尿病,高血圧の合併症もあることから,定期的な散歩など運動療法も必要だが,自発性に乏しく1日中屋内にいる.一方で「まったく眠れない」と不眠を訴える.最近は他の訴えも出現し「頭が重い」「手足がしびれる」などと四六時中訴えるため,家族も閉口している.
かかりつけ医からは通所サービスも勧められるが,「もともと人づきあいが悪く,本人もそういうのは好まない」と家族は介護サービスの活用には消極的である.

このような場合,皆さんはどのように対応しますか.

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投稿:男性 30代  その他 千葉県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2018/02/05 23:56:00

糖尿病患者さんで手足がしびれると聞いて真っ先に疑うのは糖尿病の合併症、末梢神経障害による痺れです。
もし末梢神経障害が出ているとしたら、リハビリだけでは改善しません。血糖コントロールせずに通所サービスをすすめる医師にも問題があります。

また、脳血管性認知症の患者さんで頭が重いという訴えは、ラクナ梗塞などの脳梗塞の訴えである可能性があります。これもリハビリやその他のサービスでは防ぐことは難しいでしょう。

介護サービスの検討も大事ですが、まずは医療的な介入を真っ先にすべきだと思います。

治療薬が出ていないか、出ていても服薬していないか、服薬しているとするならば薬が合っていないのか。だと思います。

医療的な問題を排除してから、ケアプラン作成に入る。というのが、私のケアプランです。



投稿:女性 50代  介護福祉士 長野県 デイサービス・デイケア 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2018/02/03 11:34:39

よくあるケースだと思います。糖尿病があり、不定愁訴もあり、昼夜逆転気味・・・。そうなると周りからは、「外に出なきゃダメだよ」といわれるので、通所サービスを進められる・・・。本当によく聞く話ですよね。
一番は御本人の気持ちに寄り添い、味方になる人を作ることが大切なのではないかと思います。生活パターンを変えることや、新たな人間関係を作ることなどは、とてもパワーがいることだと思います。その力を共に作ることに目を向けてみるのは、いかがでしょうか?


投稿:男性 30代  作業療法士 北海道 デイサービス・デイケア 家族介護経験なし 投稿日: 2018/02/03 6:25:55

対応方法を記載する前に事例情報を国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)で分類しました。

健康状態:糖尿病・高血圧         心身機能 身体構造:自発性に乏しい     活動・参加:1日中屋内にいる
環境因子:家族は介護サービスに消極的。本人は人付き合いは好まない
個人因子:まったく眠れない。四六時中「頭が重い」「手足がしびれる」    
     人付き合いがもともと悪い

対応1:本人の訴えの意図を把握する
理由:本人の訴えに「まったく眠れない=不眠」があります。 
不眠は,一日中屋内にいることからも日中の活動量が関係しているかもしれません。では、なぜ日中の活動量が低下しているか?日中どうして、何も行おうとしないのか、または、行いたくないのか?といった視点で本人なりの理由の推測が必要ではないかと思います。
ICF:個人因子・活動・参加

対応2;服薬状況を本人・家族それぞれに確認する
理由:「頭が重い」「手足がしびれる」の背景に服薬が守られていない可能性を考えました。これは, 本人の「頭が重い」「手足がしびれる」という四六時中の訴えていることと、提示された「四六時中訴えがあり家族が閉口している」という情報から家族の介護負担が推測されるためです。
ICF:健康状態・背景因子


対応3:服薬内容を確認する
理由:脳血管性認知症には鬱症状が出現することがあります。対応1にも関連してきますが、「自発性の低下という」キーワードがあるため、本人の訴えの背景に鬱症状があるかどうかの確認が必要だと思います。また対応2にも関係していますが、服薬内容の確認も重要だと思います。
ICF:健康状態・心身機能 身体構造

対応4:対人交流に乏しい理由を本人・家族と考える
理由:本人の過去の情報に「もともと人づきあいが悪かった」という記載があります。家族は本人の特徴から「(通所サービスなど)人付き合い本を好まない」と話しています。医師は通所系サービスを推奨していますが、住み慣れた自宅内で支援を図っていくほうがよいかもしれないと考えました。
ICF:個人因子・背景因子・活動・参加

対応5:1日中屋内にいる状況・理由を考える
理由:日中屋内にいるとの記載がありますが、何をしているのか?どこで過ごしているのか?それらはどうしてか?を確認していくことで本人から「本当は◯◯がしたいんだけど・・・」といった言葉が聞かれるかもしれません。本人の現在の状況や訴えの背景にあることに焦点を当てた支援が必要になってくると思われることが理由です。
ICF:個人因子・活動・参加・心身機能 身体構造

 事例提示は、「どう対応しますか?」という言葉で問いかけられていますが、対応の前にはアセスメントが必要です。 「どういった対応が考えられますか?その理由も教えてください」といった表現のほうが回答しやすいのではないかと思いました。



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