認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

私は,老人福祉施設(以下,施設)に勤務する経験3年目の介護福祉士です.今回は,施設実習を経験してきた方々に意見をお聞きしたくお便りをしました.
私の施設では,専門職(介護福祉士,社会福祉士,看護師)を養成する専門学校・大学から実習生を受け入れています.当然ながら,実習に来るのは学生です.しかし,施設では介護職員の慢性的な不足に学生をあてにしています.介護福祉士の学生は十分なオリエンテーションを受けることなく,日常業務のアシストに組み込まれています.養成校も学生からの苦情で現状は分かっているようですが,施設に改善を強く求められないようです.施設実習は引き受ける側と依頼する側との間に,コミュニケーションやコンセンサスに関して大きな溝が横たわっているように感じます.次世代を育てるわれわれは,このままこの溝を見て見ぬ振りをすべきではないと思いますが,どこから手をつけてよいのか分かりません.
このような経験をされた方々は,どのように行動をされましたか?

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投稿:男性 40代  その他 東京都 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2016/06/28 18:55:40

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編集委員会より
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みなさま,コメントをありがとうございました.
施設側が学生をどのように認識しているのかが,実習の大きな分かれ道になっていると理解できました.実習に際しては,東京の女性がコメントしてくださったように,施設側に「臨床指導者の研修を受けた者を極力配置』してもらったり,養成校が「臨床指導者の育成と養成の支援」が必要であったりと,双方が次世代を育てるコンセンサスをもつことが重要であると分かりました.
また,「間違った感覚で学んだ学生は自分が同じ立場になった時に同じことをし,負の連鎖が起こるのではないか」と指摘をいただきました.まさに,現場では実際に起こっています.そうならないためにも,指導者を育成することは負の連鎖を防ぐと同時に,認知症ケアが発展するために不可欠な過程であると分かりました.


投稿:女性 40代  介護福祉士 長野県 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2016/05/18 11:31:08

老健勤務の際、実習指導の経験があります。当施設では少ない人員をやりくりし、指導者は実習期間は日勤で勤務を組んでくれていましたし、必ず統括者からのオリエンテーションがありました。
 どこの施設さんも人手不足で、養成所からの研修者はありがたく感じますよね。特に人手のいる入浴介助時などは助かりました。しかし、彼らはまだ「学生さん」。しかも、当施設の職員ではありません。もしも何かあった場合・・責任は、彼らではなく、当方にあります。そのことを指導者は常に意識し、どこまでをやってもらうべきかを考えていました。「学生さん」を1戦力として重宝に使おうとする職員もいましたので、その日の勤務者に『何を・どこまで』やってもらうのかを周知するとともに、「学生さん」にはその都度やってもらう業務の内容と注意点を伝えてから業務に入っていただきました。業務に慣れてくると「学生さん」も自己の判断で実力以上のところまで行ってしまうので、指導者は自己も業務にあたりながらも「学生さん」が何をしているのかを把握するよう努めました。受け入れる側の「学生さん」という意識が重要なのではないでしょうか?


投稿:女性 40代  その他 東京都 大学・研究機関 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2016/05/09 16:19:56

私は依頼している教育者としてお話しさせていただきます。学生はあくまでも学生で、無資格者てあり、責任が取 れません。また、実習するにあたり一人あたり1日1000円位の授業料を施設側に支払い実習させていただいております。よって、本来ならば授業料を受け取った時点で、スタッフ同様の働きを学生に要求するのは法律的にも違反しており、実習指導が不可能な状態の勤務体制であれば、学生です受け入れは中止する べき問題だと考えます。学生をあてにした体制は、労働基準法をはじめ、社会福祉的な問題も絡んでくるのではないでしょうか。また看護教育で
いいますと、実習受け入れ先には、臨床指導者の研修を受けた者を極力配置していただいたり、臨床指導者の育成に大学や看護学校、県などがその養成に支援をしております。教育を学んだ者を中心に学生への指導が正しく行われております。何回もいいますが、学生はお金をはらって実習に行っております。われわれ指導者は、それにきちんと応えるべきだと思います。そういう事務的な話をされていない指導者は、忙しい時に教えてあけているから、あなたたちも慣れたらやってみたいな感覚になるのかもしれません。それは責任を持って利用者さまに対応する行為からも外れてしまいます。その間違った感覚て学んだ学生は自分が同じ立場になった時におなじことをし、負の連鎖が起こるのではなかと危惧いたします。是非とも一度、臨床指導者研修を受けてみてください。



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