認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

私は,グループホームの施設長になって4年目です.
もともとは同系列のデイサービスで施設長をしていたのですが,グループホーム利用者のご家族からケアの質や職員の態度についてのクレームがたびたびあったため,人事の一新を図る目的で異動になりました.
職員の質の向上を考えて,2年半ほど前から毎月計画的に職場内研修を開いたり,外部のさまざまな研修会などに参加してもらったりと努力をしてきましたが,思ったような変化がみられません.
認知症ケアの質を向上させるためには,どうしたらよいのでしょうか.また,みなさんは認知症ケアの質を向上させるためにどのようなことをしているのでしょうか.
みなさんのご意見をお聞かせください.

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投稿:男性 40代  その他 東京都 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2015/12/08 10:50:15

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編集委員会より
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今回はグループホームの施設長になって4年目の職員さんからの,研修についての悩みでした.
みなさま貴重なコメントをお寄せいただき,ありがとうございました.
施設長さんからは「こんな悩みは自分だけではないかと少し孤独感がありましたが,同じ悩みをもっている人がいることに勇気をもらいました.また,いろいろな考え方を教えていただきありがとうございました」とのコメントをいただきました.
さて,職場内でさまざまな研修を取り入れている事業所はたくさんあるかと思います.その際に,研修の目的は明確であるか,援助者として自身はどうなりたいと思っているのか,というところまでを含めた研修をしていきたいと考えているかと思います.
単に知識の伝授に趣をおくと知識や理論的な部分は深まりますが,趣をおきすぎるとそのさきにあるケアの実践におけるつながりが欠けてしまったり,目の前のクライエントの想いを受け止めきれなかったりします.そのため,研修の企画にはさまざまな手法を用いたり工夫をしたりしたいと,多くの人が頭を悩めているかと思います.
社会福祉を勉強してきた人は,知識・技術・価値という3つの要素を知っているかと思います.知識や技術を身につけても,大切な価値(専門職の倫理や哲学)が身につけられていないと,身につけた知識や技術を適正に発揮させることがむずかしくなります.いかに専門職としての価値を理解し身につけていくか.これらについては,さまざまな取り組みが研修のなかで試みられています.
今回相談のあった施設長さんからは「人権がテーマになるような映画を見つけたので,みんなでみて話し合おうと思います.情緒面を鍛えるにはそのほうがよいように思うのです.それに,きっとそのほうがみんなの感想が出ると思うのです」とのお話がありました.映画からわれわれのスタンスを考えて意見を話し合おうという趣旨のようです.
職員の質を向上させるために,知識や技術を身につけるとともにこころをどう養うかも大切なテーマです.
「私たちのこころがギスギスしていたらよいケアなんてできませんもんね」と笑顔で返してくださった施設長さんの姿をみて,皆さんからのコメントでなにか元気とヒントをもらえたのだと感じました.みなさん,ありがとうございました.


投稿:女性 40代  介護福祉士 埼玉県 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2015/11/11 16:53:11

私は特養の1職員ですが、うちの施設も技術向上の為、園内研修や研修に行った方の発表を聞いたりしています。
多くの古くからいる職員は「そうね。そうやると良いね。」とは言いますが、今の認知症ケアの考え方、接し方をやろうと話しても古い考え、そんなのこの施設じゃ理想論だと思っている新しい事をしたがらない職員が多いのでは施設内は変わらないと思います。
職員の意識改革、教育は大変かと思います。
明日はわが身、誰しもが認知症になるという事、その時を考え良いケアが出来る施設になるよう頑張って下さい。


投稿:男性 50代  介護支援専門員 熊本県 デイサービス・デイケア 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2015/11/03 17:34:33

以前、グループホームの管理者をしていた経験ですが・・。ありきたりとは思いますが、やはり理念が大切かなと思います。しかし、上から押し付けた理念では全く職員には響かないため、職員全員の意見を取り入れた理念をつくると効果的かと思います。認知症の実践者研修でも行っていましたが、自分たちがケアを実践するうえで何を大切にしていくのか・・・。3つから5つくらいで、だれにでもわかるような言葉でまとめたらいかがでしょうか。お金もかからず、実のある研修になります。また、ルーチン業務を行いながら、それが研修になるような流れをつくるのも効果的です。たとえば、職員(誰でも)が出勤したら必ずテーマに沿ったケース記録をつける人(利用者さん)を決めます(3か月程度固定する)。テーマは「笑顔」「不穏」など様々に設定できますので、その記録をもとにケアの方向性を考えるケース会議をすれば、それはそのままケアの質を向上させる研修となります。これを担当する職員を一定期間で変えていくのです。職員は役割を任せられると、やる気を出すと思いますが・・・。どうでしょうか。


投稿:女性 40代  その他 東京都 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2015/10/31 11:37:41

老人ホームで勤務する予定でいます。他にも、同行援護(応用過程修了)、普通救命技士(東京都消防庁)他

介護にしつような、資格は、履修済みです。
  
  認知症に知識が乏しい、介護員が、応対するには,ケアの為に、認識不足ではない火・
  
  ケアの質の為、自ら、講義に、参加し、活かしたい。

    看取り迄、質の高い対応して、終末期を、迎えていただければ嬉しく思います。



投稿:女性 40代  介護支援専門員 神奈川県 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2015/10/23 16:28:10

皆様のご意見、参考になります。
現在は認定調査の調査員をしている関係で、色々な施設を訪問しています。
グループホームの利用者は少人数の所が多く、人員配置も充分になされているかと思います。
ケアの質という抽象的な言葉ですと職員も混乱するのではないでしょうか?
貴方が職員に対して実際に、どのような場面でどのような言葉かけをして欲しいのか、どのような行動をして欲しいのか具体的に示した方がいいと思います。
利用者に対して個別の対応をするのですから、実際には 利用者数×職員数 の指導が必要でしょう。
また、一方的に伝えるのではなく、職員が自分たちで考えて行動出来る様な声かけも必要だと思います。
上に立つ人の心かけ次第で職員は変わって来ます。
貴方の理想とするケアを毎日職員に少しずつでも伝えていき、自分が率先して行動する事が近道ではないでしょうか?


投稿: 50代  介護福祉士 茨城県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2015/10/19 15:42:16

認知症ケアの質、向上について、私なりに感じてきたことを述べさせてもらいたいと思います。認知症の方と接している中で、「ケアの質」と考えた場合、何が質で、向上するとは何に対しての向上なのかがぼやけてしまうのです。つまりこれが悪くて、これがいいと比較できるものがはっきりしないのです。職員の態度についても質として考えれば、よい態度と悪い態度の比較論が必要ではないかと思うのです。人が生活を24時間していく中でその人なりの様々な場面があります。そこに認知症を伴う病気を持った人が生活をしていく中でその人の生活の質というものを問いながら、研修カリキュラムを段階を持ちながら日々続けていくことが大切なのかなと感じています。そう考えるとテ−マはきりがないほどあります。比較論を持ちながらうなずけるような内容であれば実践にも結びついてくるのではないかなと思っています。


投稿:女性 20代  介護福祉士 徳島県 グループホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2015/10/16 22:11:04

私は、グループホームでユニットリーダーで計画作成担当を行っています。施設長と一緒に職員のスキルアップ、質の向上になるには、どうすればよいか。日々、話し合いを行っています。職員は、目の前の入居者様、業務に追われて、「勉強どころではない」という声も聴こえてきました。しかし、今はメディアで「認知症」という言葉が取り上げられ、ご家族様、地域住民様もとても関心されています。そのことを職員に伝え、毎月の勉強会を職員にふりわけ、認知症ケアをテーマに内容を考えてもらうようにしました。最初は職員の方からも不満の声があったのですが、私が「自分が(家族が)認知症になったらどんなケアをして欲しいのか」から入り、職員間で意見がでるようになり認知症ケアについての関心も強くなっていきました。勉強会の議題も簡単な内容(認知症の基礎知識等)から難しい内容(新オレンジプランの内容等)まで様々で、また、メディアで特集していた番組をDVDで録画して勉強会で見たり、各職員が今認知症ケアでどんなことに関心があるか知ることができました。どうしても「研修」となると難しいことと捉えがちになってしまいます。モチベーションを上げるのは、難しいですが、自分自身や身近に置き換えると少しは、研修へのイメージが変わると思います。


投稿:男性 50代  介護支援専門員 熊本県 グループホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2015/10/03 9:20:32

私はグループホームに勤務しています。事業所は他にも居宅 デイ 有料を併設する事業所です。
当事業所も同じく経営者の介護に対しての認識が低く 社内研修 外部研修等ほとんどありません、県 市町の
研修で役職に限ります、又職員の入れ替わりが激しく退職者も多くいます介護経験も浅く認知症の理解も乏しいのが現実です、看護師もいますが、認知症の理解はなく 医療での対応で認知症ケアには程遠く 指導には耳を貸さずチームケアが出来なくなってきています。経営者も介護 認知症の知識が乏しいが現場に口を出す 数がそろえばよし質は問わない様な考え 寝たきりの方は数に入らない、現場との認識が掛けはなられている現実があります。看取りもしていますが、穏やかに送れたとは感じておりません。
私も同様認知症ケアの向上について聞かせて頂ければと思います。


投稿:男性 40代  介護福祉士 岡山県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2015/10/02 15:13:04

とても重要でとても難しくどの事業所でもよくある話だと思います。
私の勤める施設もこのことに現在取り組んでおり、職員の底上げのための講習を私が担当しております。
結論から言うと「質の高いケア」が成されると利用者はもちろんの事、介護を提供する側の我々職員も楽になり、毎日のストレスがかなり軽減されるということです。
そのためには私が現在行っている施設内研修も必要ですが、もっと必要な事は経営者をはじめ施設長、役職者の共通認識を図ることです。そしていつまでにどのような形に持っていくのかそしてその方法をどうするのかをはっきりと具体的に決めて毎日日々施設長以下は確認し合うことが必要です。
そして何がいけないのか逆にいいところは何なのかをはっきりとさせ、職場の雰囲気を変えて行くことです。いけないことははっきりといけないと示し、いいことははっきりと賞賛する。それと、どうしても施設の趣旨に従えない職員には退職して頂き新しい職員を募集する(その際にきちんと面接における判断基準を設けておく)。もちろんそれは役職者も含みます。施設長も例外出はありません。そして理念を互いに共有できる職員が集まった時に初めて質の高いケアが成されると思います。



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