認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
 こちらは認知症に関するテーマを基に,地域・年代・職種に関係なくおのおのの意見を述べていただく場です. 1つのテーマを基にさまざまな視点,立場からの意見および取り組みを知ることを目的としています. 日本認知症ケア学会会員,認知症ケア専門士にかかわらずお気軽にご意見をお寄せください.

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今月のテーマ

私は,特別養護老人ホームに勤務して5年になる介護職員です.
結婚して半年になりますが,仕事の悩みを家庭に持ち込んでしまいます.とくに現在は,認知症があり職員への暴言が多い利用者への対応に悩んでおり,うまく対応できなかった日は気持ちの切り替えができず,夫につらくあたってしまうことがあります.また,そのような日は家事もおろそかになってしまいます.
会社員の夫とは休日が合わないことが多く,夜勤もあってすれ違いになりがちです.そのような私の状況を理解してくれている夫に負い目を感じ,自分のつらさをうまく伝えることができません.
みなさんには,このような経験はありませんか.過去に経験された方や同じような状況にある方の,経験談やアドバイスをお聞かせください.

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投稿:男性 30代  その他 東京都 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2012/06/04 13:49:46

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編集委員会より
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コメントをお寄せいただいたみなさま,貴重なご意見をありがとうございました.
同じような悩みを現在,あるいは過去に抱えている(いた)方もいたことでしょう.
相談者は,仕事と家庭の時間のサイクルがうまく回らなくなり,少し視野が狭くなっていたのかもしれません.みなさまのご意見にあった「あえて夫にきちんと伝える・話すことのほうが,お互いにスッキリする」「ご主人に辛くあたっていることがもう甘えていることになる」といった視点は,このときの相談者にとってはもちにくいものだったと思います.
仕事と家庭のバランスを長く維持していくことを考えると,自分のいまの状態にすなおになることが必要になるのでしょう.もちろん,適切なケアを検討し,職場のなかで解決を図る方法を考えていくことは大切です.しかし,ケア従事者もひとりの生活者であることには変わりなく,こうした側面から事態の改善を考えていくことも大切だと思います.
また一方で,仕事と家庭の切り替えを図れる手段を身につけることも大切でしょう.ご意見をいただいた方のなかには,具体的な方法を紹介していた方もいました.相談者もまた,自分なりの気持ちの切り替え方を見つけ,その効用を意識して実践できるようになれたらよいのではないでしょうか.
今回の相談のような状況を含めて,認知症ケアにかかわる仕事のあり方を,従事者の生活全体という観点から今後も考えてみたいと思います.


投稿:女性 50代  介護福祉士 茨城県 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2012/06/02 14:51:12


認知症の方のことをどこまで理解しておりますか。まず、その方についてスタッフ同士が共通の認識を持ちその方に合う解決方法をみんなでとことん話し合いすることが必要です。
まず家庭内に仕事のことを持ち込むというより、個人のプライバシーのことを知らない人に漏らすことのほうが問題であるからです。
家庭でも、聞いた夫は何も解決する手立てが出てくるわけがありません。
ということで、改めてその方が暴言を吐くことで職員との関係はまずくなっていないかを関係者と話し合ってください。


投稿:男性 30代  介護福祉士 沖縄県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2012/06/02 14:01:38

「仕事の悩みを家庭に持ち込んでしまいます」とは大変ですねぇ、職場で色々と考えさせらることが多いのでしょう。しかし、このテーマには気持ちの切替コンロトールや結婚して半年で夫婦共働き、互いの仕事時差によるコミュニケーション不足、特養の24時間勤務交替という労働条件等という複数の要因以外に、職場での悩みを解決する相談先やその日で課題等を話し合える場が必要ではないかと私は考えました。
「悩み」をその日で解消した方がよいのですが、どのうようにしてうまく「悩み」を持ち帰らずに済むのか考えていきたいですねぇ。まず、その日の悩みは一人で持ち帰らずに職場の先輩職員や頼れる同僚に聞いてもらい、悩みの原因である対応方法や利用者との関わりをよい方向へ進める知識・技術・倫理等を学びながら明日から新しい技(援助技術)で実践し、利用者にどのような変化あるのか対応後の評価を楽しみながら関わっていくのもよいでしょう。対応困難な利用者は職員入替りで対応したり、特養という環境に利用者に影響はなかいか観察したり、医療看護と連携したケアが必要にもなってくると考えられます。
私個人として福祉へ関わる職員の姿勢として補足ですが、知的障害福祉の思想の糸賀氏が所属する職員へ宛てた言葉に「四六時中考える仕事」と激励をしています。仕事の悩みをうまく解決する姿勢、それは利用者のケアにもつながると思います。と同時に関わっていく過程のなかに気持ちの切り替えができていくといいですねぇ!



投稿:女性 50代  介護福祉士 静岡県 病院 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2012/05/22 15:24:18

結婚してまだ半年とのこと今まで親にやってもらっていたこと例えば家事全般を旦那様と二人で協力して行っていかなければいけないこともストレスになっていると思います。
 理解ある旦那様に負い目を感じ、自分のつらさをうまく伝えることができない事がよくわからないのですが・・・・・!
 ストレス発散の為、旦那様・友達とランチに行ったり・手軽な日帰りバス旅行なんて良いんじゃないんですか?
 自分の趣味や興味のあることをし心の肥やしにすることもいいと思います。また電話で友達と話たり、もちろん秘守義務があることも頭において困っている事を聞いてもらうことをお勧めします。きっと明日はもっと頑張るぞって思えると思います。
 患者様の暴言とのことそれなりに原因があると思います、よくアセスメントして共感し寄り添うケアをしてみてください、患者様はきっと不安を抱えどうしていいのか分からなくてそのような暴言をはいてしまっているからだと思います。
 介護のプロとしてその患者さまのことダイスキ・ダイスキとプラス志向で関わりを持ってみてはどうでしょうか?イヤダナ・イヤダナと思う気持ちが分かってしまうからです。
 ストレスは常に発散し明日へ持ちこまないように!
 まだまだ若い仕事で落ち込んで悩んでいるなら無理して働かなくてもいいと思います、パートになって旦那様を一番、二番をお仕事にして自分の満足いくスタイルに変えてもいいと思います、できるならば旦那さまに相談して、まずは笑顔のある家庭を築いてください。そして遠慮しないで安心して暮らせる城をつくってください。
 私は50才から介護の仕事始めました。家事全般プラス仕事を一日のスケジュールに組み込んでいます。大変ですが自己満足しています。
 最後に旦那様に負い目を感じなく、ストレス解消法が身についた時には正社員になってバリバリ働いてください。


投稿:女性 40代  その他 山形県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2012/05/21 18:18:10

そもそも,仕事での悩みを家庭に持ち込んでしまうのは,なぜなのでしょうね.切り替えられないのはなぜなのでしょう.理由がわかると対処方法のヒントになるかもしれませんね.
私は若い頃,仕事のストレスで「うつ」的になると,夫に「ねえ,聞いて」と言って時間を取ってもらって聞いてもらっていましたが,夫に「あたる」ということはなかったと思います.自分の思いに蓋をしていると「あたってしまう」「家事もおろそか」になるのかもしれません.あえて夫にきちんと伝える・話すことのほうが,お互いにスッキリするのではないでしょうか.もちろん,個人情報や職場内の秘密保持は守った上での話しです.具体的な出来事よりも,辛いと感じている自分の感情と状態を聞いてもらうといいのかもしれません.だんなさんに負い目を感じているなら,そのことも話すのです.
たいていのことは,誰かに「きちんと聞いてもらう・話す」ことで,気持ちがゆる〜くなると思います.ですから,職場の人でも,周囲の理解者でも,だんなさんでも,じっと聞いてくれる人を誰か1人でも得られると良いと思います.
それから,仕事での大変さに加えて,だんなさんとのすれ違いにもイライラしていませんか?だんなさんとのほんの少しの触れ合いの時間でも,わずかな時間が取れることに感謝したいと思います.


投稿:女性 50代  看護師・保健師 神奈川県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2012/05/21 1:35:52

認知症の対応は難しいことばかり。うまく対応できる事の方が少ないかもしれません。ましてや、暴言のある方となると尚更だと思います。職場に相談できる方はいないのでしょうか、同じ悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。その日のうまく対応できなかったことを話、解決方法を一緒に考える方法もあると思います。その方が状況もわかっってもらえるし、解決方法もみつかるのではないでしょうか。私は理解してもらえないと思ったから、仕事のことを主人に話したことはありませんし、家に持ち込んだこともありません。なぜご主人につらく当たってしまうのですか、このことを逆に考えてみてください。家で嫌な事があったら、あなたは職場に持ち込みますか?利用者様につらくあたったりしますか。そんなことはないと思います、仕事ですからね。会社員のご主人があなたの状況を理解していてくれるなら、負い目を感じることなく、ご主人に甘えさせていただいてもいいのではないですか。ご主人に辛くあったていることがもう甘えていることになるかと思いますが。。。。。。


投稿:女性 40代  看護師・保健師 静岡県 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2012/05/17 16:03:23

ここ最近は90代…問わず、家庭環境介護環境もさまざまな認知症の患者様が多く入院されています。急性期治療の病院では、身体拘束もありの葛藤で看護〜介護となっています。私も今後訪問看護を目指し、勉強中でありますが、人対人、後悔することは多々あります。安全を第一としても納得できないこともあるし、限界もある。そこは徐々に自分の中で理解、受容しつつやっていくしかないと思います。同じような悩みは職場の方と分かち合えたら理想ですが、切り替えが必要です。私もまだまださまざまな勉強が必要と感じますし、すべて満足な仕事ができ、消化できる完璧な人はいません。考えて現状を変えていく努力は必要ですし、まだまだ今後も悩むことは多いと思います。もしも精神的な悩みが解消できなければ、介護職も考えるべきです。自分が健康でなければ、人の世話などできません。厳しいことを言うようですが、家族の理解と自己の忍耐がなければ、継続は困難です。


投稿:女性 40代  介護支援専門員 岐阜県 デイサービス・デイケア 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2012/05/16 17:41:46

職場の悩みを家庭に持ち込む云々で悩んだことがあるのは、何も介護職や福祉職に限ったことではないですね。私は以前銀行員でしたが、そのころの方が仕事おストレスが多くて大変でした。上司や客に怒られるとへこむし…。そんな生活の家庭の中で見つけたのが、先の広島の方のように自分に合った気分転換の方法を見つけることだと思います。私の場合は本や漫画でした。休憩時間などにちょっと5分本を広げるだけで切り替えられるようなりました。さすがにもうこの年齢になるとそういったことをしなくても、ま、これも仕事だと割り切れるようになっています。
わけもわからず八つ当たりされるご主人も気の毒ですから、利用者のことはまず仕事仲間で相談する(それが愚痴レベルでも)ことが先決ではないかと思いますが。
私の周囲にもスポーツしたり、一杯飲んだり、映画やウィンドウショッピング、甘い物などで上手に憂さ晴らししていますよ。家庭と仕事の両立は難しいこともありますが、赤ちゃんがいても上手に務めている人もいます。負けないで!


投稿:男性 30代  介護福祉士 広島県 グループホーム 家族介護経験なし 投稿日: 2012/05/10 1:19:43

「仕事の悩みを家庭に持ち込まない」 重い課題ですね。私も家庭があり、同じように悩んだ時期がありました。そのとき実際にやっていた(現在も続けている)ことをお教えしたいと思います。
私の場合、職場に自分のスペースを設けていました。具体的には玄関ホールに水槽を置いて魚を飼っているのですが。「それが?」と思うかもしれませんが、利用者・スタッフ関連の悩みがある時など、気持ちを整理したり、落ち着かせたい時にそこに座って魚を見ていると不思議と落ち着けるのです。特に出勤時や退出時の数分間、それをすると気持ちがリセットされ、家庭の悩みを持ち込まず、仕事の悩みを持ち帰らないようになってきました。自己分析ですが、家庭でも職場でもひとりの時間が充分とれていなかったのでしょう。私は男なので魚に興味を持ちましたが、女性であれば庭の隅に花を育ててみる(偏った意見ですいません)などして、気持ちが落ち着かない時にはそこに立って眺めてみるのもいいでしょう。今の時期ならプチトマトを植えて皆に配るのもいいかもしれません。
 これも経験ですが、暴言を受け続けイライラした状態で人に相談していると、イライラ仲間が増えて、結果「やっぱりイライラする」となってしまいます。家庭では守秘義務もあることですし、職場での出来事の理解を求めないほうがいいと思います。 まずは職場内に自分の避難場所を作ってみましょう。気持ちのコントロールができれば利用者さんの暴言にも変化が見られるかもしれません。 毎日大変だとは思いますが試してみてはいかがでしょうか?



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