認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

私(24歳,女性)は,ある介護老人保健施設に介護職として勤めています.
私の施設では,介護職と看護職の仲が悪く,それぞれが互いの仕事にかかわろうとしないため,利用者にとって有益なケアにつながっていないと感じることがしばしばあります.
看護職員は介護職員を「介護さん」とよびますが,その反対に介護職員が看護職員を「看護さん」とよぶと,看護職員は「ばかにするな」と言わんばかりの態度になります.介護職員も裏では「看護の人たち」や「あいつら」のような言い方をしています.
私はこの施設に移ったばかりで,経験年数も短く年齢も若いためなにも言えませんが,双方が情報を共有してよりよいケアを利用者に提供できたらと考えています.そのために,私はどのようにしていったらよいでしょうか.

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投稿:男性 30代  その他 東京都 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2011/11/29 17:24:54

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編集委員会より
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コメントをお寄せくださったみなさま,ありがとうございました.今回のテーマのような状況を,実際に経験されたことがある人もいたことでしょう.
相談者の施設では,なにか決定的な出来事があってこのような状況になったのではないようです.たとえば「介護さん」というよび方や,なんとなく意識される上下関係も,明確で正統な理由があるわけではなく,だからこそ解決がむずかしい問題なのかもしれません.しかし,相談者がもっとも問題だと感じていたことは,「このような状態がある限り,決して利用者によいサービスを提供することはできない」ということでした.
みなさまのコメントにあるように,このことを忘れなければ,問題解決の糸口は何らかの形でつかめるのではないでしょうか.相談者も,「仲がよくない」「相手が悪い」といった否定的なものではなく,「利用者によいサービスを提供するために」という肯定的な意味で看護職との連携を高めたいと思っているようです.相談者は,わずかな一部の関係の変化が全体を変えていくよいきっかけになることを信じて,(先輩方を刺激しないように)まずは同期の看護職との関係づくりを始めました.
今後,機会があれば本欄でその後についても紹介したいと思います.


投稿:女性 50代  介護福祉士 大阪府 デイサービス・デイケア 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2011/10/30 23:53:15

私も今の職場で同じようなことがあります。看護職は介護職をちょっと見下しているような...
私は利用者に対してよりよいケアをするため看護職員から身体状況など情報がほしいので、まずは笑顔で挨拶したり、利用者の事を相談するなど接点を持つようにしました。初めは相手が受け入れてくれるか様子をみながら。見下されていようがいまいが関係なく、自分の出きる仕事を真面目にやりました。
でもつねに利用者を中心に考えて仕事をしていたら、相手が少しずつ変わってきました。
最近、「(私の)利用者さんに対する声かけは参考にさせてもらってる」と、ある看護師さんに言われ、とてもうれしかったです。認知症ケア専門士として益々レベルアップしたいとも思いました。
プライベートでお付き合いする必要のない職場だけの関係だから、感情は抜きにして理性を持って、すべては利用者の為にエネルギーを使いたいという気持ちで私は仕事をしています。
「よりよいケアを利用者に提供できたら」という思いでおられるあなたなら大丈夫とわたしは思います。


投稿:男性 30代  介護福祉士 沖縄県 特別養護老人ホーム 家族介護経験なし 投稿日: 2011/10/29 17:27:16

看護と介護の双方が援助内容の情報共有・より良いケアへの協働・医療と福祉の連携をうまく行っていくためには、私の微力な知識と短い経験ではありますが「対看護とのコミュニケーション」と「看護専門職であるその個人を理解する」であると考えています。それに付き加えて、「病院看護の現場では縦社会的(医者→看護・技師・療法士→看護助手という立ての連携がある ※一部は横につながっている病院もあるあります)であり、介護は看護助手程度と捉えられている」という現実もあります。
 社会福祉施設の職場では介護職(ホームヘルパーや介護福祉士等)と看護師または医療療法士がある程度は横につながった関係が望ましく、双方が領域の違う専門職として協力不可欠の認識に立ち、お互いの人間性・価値観を尊重したチームケアが提供できるとよいケアになると、私はそのような答えを考えていました。
 そして、看護と介護が指示的な仕事に陥ることなく、お互いに利用者のケアをより良いものする支持的な仕事になることを最優先に色々話し合って頂きたいと思います。介護職員の方には、看護職社会の歴史と組織構成と介護福祉士法制定の背景を勉強してみてください。そして、医療知識(技術は業務独占あるので注意)の弱い介護職は、まだまだ看護から学ぶことがたくさんあると思いますよ!


投稿:女性 60歳以上  介護支援専門員 千葉県 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2011/10/27 21:17:35

私は、介護の仕事を始めたばかりのときは特養で働きました。みんなとても忙しく、体と口が常に動いていました。そんな中でも、うまく看護士さんと連携をとっている人もいたし、なかなか取れない人もいました。老健ともお付き合いがありますが、皆さんとても忙しそうにしています。  もしかしたら業務が大変で、なかなか返事ができないのかもしれませんよ。施設では必ず申し送り(朝礼)があると思いますが、そのとき聞きたいことをまとめて、昨日のAさんの・・・はどうしてですか?とか、どう対処したらいいですか?など、知っていても聞いてみたらどうでしょうか?聞いてくることを待っているかもしれません。
また質問するときは、○看護士さんと名前をつけて呼ぶといいと思います。
今のままではとても辛い状況と思いますので、さりげなく一歩を踏み出してみて下さい。


投稿:女性 30代  介護福祉士 広島県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2011/10/23 18:17:47

私は、老健で勤務したことがないので、よく分かりませんが、介護職と看護職の連携がなっていませんね。
お互いに専門分野の意見を出し合いながら、よりよいケアをしていかなければならないと思いますね。
介護職と看護職のどちらが上であるというものはないと思いますが、他の職を下に見たいと考える方がいるのは、残念ですね。
私の職場は、介護職も看護職も医療面以外は、ほとんど同じ業務をしているので、入社した時、どの方が介護職で、どの方が看護職なのか、分かりませんでした。
ですから、入居者からは、介護職と看護職の区別ができないので、名字で呼ばれています。
職員同士も名字で呼びあっており、専門分野は、相談に乗っていただいたり、質問された時は、わかる範囲で教えあっています。
勤務年数が少ないと、「おかしいな〜」と思っても、なかなか言い出せないものですね。
言うことによって、自分の居場所がなくなるかもと思うと、辛いですね。
上司の方が、今の状況を変えなければと思う気持ちがあるといいのですが、難しいですね。


投稿:男性 30代  その他 北海道 大学・研究機関 家族介護経験なし 投稿日: 2011/10/18 9:54:09

たぶん、老健だから管理職が看護師っているのは、偏見ですね・・・
と投稿した方は、施設形態の違いによって、利用者像が違う傾向にあるし、そこで求められてくるニーズが変化してくるのは、当然ながら、職種の違いが、上下関係的だったり、もっと言えば、介護が看護の下請け的な関係ではだめだという事を言いたかったのではないでしょうか?

自身の欄にも記載しましたが、対等に1つの事象に対してケアのあり方を議論できる介護職や看護職こそが、求められておるのだと思います。
指示のもと・・・とか、管理下において・・・と聞くとどうしても指示を出す方が上で受ける方が下、管理する方が上で、管理される方が下という印象を受けますが、それはあくまで役目だったり職域の違いにしかすぎません。
謙虚な看護職・・・・、口ばっかり想いばっかり感情論に頼らない知識と技術のある介護職がまずは育ってほしいと願っていますし、そうなれば後は個々の人間性ですよね・・・・


投稿:女性 40代  介護支援専門員 埼玉県 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2011/10/17 23:32:40



老健は医療依存度の高い人が入所できると 思っていました。
そのための医師の常駐と看護師の配置が法律で決められています。
医師の指示のもと業務が行えるのは、(ケアに限定)看護師だけだと思っていましたので、ケアの管理は必然的に看護職が行うものだと思っていました。(介護支援専門員は介護職の意味とは違うのでこの事例では考えていません。)

もちろんケアワーカーさんの管理職もいるとは思いますが、看護職に指示を出せる介護職は今まで聞いたことがないのですが、介護職のかたでも看護職を含めケア全体を管理されている老健てあるのですか?
勉強不足でした。


投稿:男性 30代  介護支援専門員 北海道 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2011/10/17 13:17:33

老健だから管理職が看護師っているのは、偏見ですね。
どの職種も上下の関係ではなく、役割・役目として考えるのが
良いのではないでしょうか・・・

野球はピッチャーが主役だからキャプテンはピッチャーだとか
そういう話にはこの業界もならないような気がしますが・・・


投稿:女性 40代  看護師・保健師 埼玉県 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2011/10/16 22:07:01

老健なので管理職は看護師ですね。
お互いの仕事力が中途半端なのでは?
ゆずれない看護観、介護観がないと 中途半端に相手のしていることを 尊敬できない目でみてしまうものです。
情報共有は 仕事上必須でしょう。
協力しあうとは?お互いの仕事に関わるとは、手伝ってもらうという意味でしょうか?
介護さんの仕事に看護師が関わったら 口を出すだけだと思います。
反対に看護の仕事に介護さんは手は出せないですよね?
看護と介護が一緒になってやるべき仕事が明確になっていないのでしょうか?
何を一緒にして、何を相手にまかせるかが グレーゾーンだとお互いが「どうしててつだってくれないの?」になります。
助言できるとしたら、管理職がぶれないで、双方の相談にきちんと答える事。納得できない部分は管理職で話し合いをしてから、部下に下ろすことが必須だと思います。
あなたはあなたの立場から上司に自分の気持ちをぶつけてみてはいかがですか?
カンファレンスをするだけでも、案外わかりあえるかもしれませんよ。


投稿:男性 50代  介護支援専門員 群馬県 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2011/10/15 12:44:19

施設内おいて、双方が相手の職種の専門性をどう理解・尊重し、そして責任性を自覚しているのか?一方施設としては、どうそれらが認識され共有化されているのか?を先ずは自分なりに抑えておくことが必要だと思います。
入所施設は、施設内の各職種によるサービス或いはケアでサービスが完結することから職種間の良好な信頼関係の下でこそ、それぞれが職務に専念出来るのであり、ケアのありようにも影響するのだと考えます。経験年数が短く年齢も若いと言う事なので、周囲への影響力を強く発揮して自分の力で何とかしよう。と言う事ではなく、先ずは自身が双方の専門職としての役割を知ること。そして自身が気になる場面において、介護職がすべき事(求められている事)、看護職が求められている事を冷静に見る(考える)ことが大切で、将来専門職としての自分を形成・成長する上で必要な視点だと思います。この様な事から、感じた自身の考えを介護職での上司や先輩がどの様な意見や考えを持っているのか、耳を傾けながら自分の考えを伝えて行き、先ずは職種内での色々な事に対して情報の共有に務め事で、職場の雰囲気を変え、看護職との双方の関係性にも影響し好転につながるのではないでしょうか。少なくとも、原因が性格からくるもや言葉づかいは何をするにも基本となるもので管理者に協力を仰ぐ必要がありますよね。


投稿:女性 50代  看護師・保健師 愛知県 グループホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2011/10/13 23:17:39

はっきり言って施設のトップの姿勢がそのままチームに影響を与えているか、トップが全く内部に無関心なのか、責任ばかり押し付けあっている組織なのか、振り回されないで下さい。そのどちらかでこういう問題が起きてくると考えられます。こういう話を聞くたびに、エネルギーの無駄使いでしかなく、私たちの仕事は公費を使って仕事している訳で、そのことの意味が全くわかっていず専門職として本当に残念で仕方がありません。それぞれの専門分野や得意分野が違うのは当たり前のことで、教育過程も違うし、そのことによる資格に上下があるわけでなく、あなたの職場の人間性やモラルの低さを感じます。働く仲間同士が信頼しあわないでどんな良い仕事が出来るでしょうか。双方が情報を共有してよりよいケアを考える前にしなくてはならないことは、職場風土の改善とお互いのコミュニケーションづくりです。同じような思いをしている人は他にいませんか。小さなことから少しずつ取り組んでみたらどうでしょうか?気持ちの良い挨拶をしていますか?


投稿:男性 30代  その他 北海道 大学・研究機関 家族介護経験なし 投稿日: 2011/10/05 10:15:15

ご苦労されているようですが、実は、介護現場ではよくある話ですよね。
特に、老健という施設の特性上、イメージとして看護>介護という構造が強い場合が多いようです。

さて、今回のテーマには2つの問題が隠されているのだと思います。
まず、@の問題として、介護職と看護職の仲が悪いという点ですが、確かに人間関係も良好で穏やかな施設が良いのは当たり前ですが、Aのお互いの仕事にかかわろうとせず、情報共有が上手くいっていないという点を加味した時に、単に職員の私的感情の問題だけにとどまらず、利用者ケアに非効率化(ここでいう「効率」は、効果を発生させる率が高いか否かを指します)に繋がっていないという事です。
ちなみに、職員間での呼び方については、それぞれの職場での組織風土や個々の価値観で変化するのだと思いますが、利用者やその家族から見れば、同じ施設の職員ですし、職名で呼ぶのではなくて氏名で「〜さん」と付けがより適切なのだと個人的には考えます。

具体的な改善方法としては、以下の方策を試してみて頂くと良いのではないでしょうか
@組織形態を変えてみる
看護と介護、ソーシャルワーク担当部門(相談員とか支援員なんて言い方をする職種)が横一線になる組織体系に変化させることが重要です。職種の違いで上とか下とかではなく、それぞれがそれぞれの「役目、役割」であるということを真に理解すれば、良いのですが・・・
A(100歩譲って仲が悪くてもかまわないので、)「仕事」として情報共有できる仕組みやルール作りを行う
様々な問題やしがらみがあり、より良いケアを提供したくもできないということは、巡り巡ってあなたの目の前にいる「利用者」に不利益を与えていることになるということを職員全体で意識してほしいと願っています。だからこそ、一時の感情論ではなく、仕組み創り、ルール創りが重要です。ぜひ、上司に提案してみることをお勧めします。
互いの仕事にかかわらないのは、「誰のため」「何のため」ですか?
生活の主体が利用者なら、主語は「自分」ではなく「利用者」です・・・
「老健」は、利用者の「老」を防ぎ「健」康にするから老健なのですよ・・・
教育システムの違いによるアプローチの方法の違いはあれ、看護師も介護福祉士もその点は同じではないでしょか・・・



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