認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
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今月のテーマ

私(娘)の母(90歳)は,現在療養型の病院に入院しており,重度の認知症で寝たきりです.呼びかけてもほとんど反応はありません.医療者から勧められて IVH(Intravenous Hyperalimentation;中心静脈栄養法) で栄養を摂るようになったのですが,お見舞いに行き母の姿をみるたびに,IVHにしてほんとうによかったのであろうかと気持ちが揺れ動いてしまいます.IVHを行わないという選択肢もあると思いますが,大切な母にはずっと生きていてほしい,母が死んでしまうと思うと,いまになってIVHを中止するわけにはいかず,だれにも打ち明けられないままでいます.

 みなさんは認知症が重度で,しかも寝たきりの高齢者がIVHで栄養を摂ることについて,どのように考えていますか.家族や医療職,介護職などさまざまな立場からのご意見をいただければと思います.

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投稿:女性 30代  その他 東京都 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2009/11/11 13:34:59

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編集委員会より
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ご意見をありがとうございました.今回,9人から意見をいただきましたが,どれもとても貴重なアドバイスでした.
認知症高齢者が経口から栄養を摂取することがむずかしくなると,胃ろうやIVH(Intravenous Hyperalimentation;中心静脈栄養法)が検討されるようになります.認知症高齢者本人が意思決定能力を失っている場合,家族などの代諾者やその他の関係者が「目の前の認知症高齢者本人にとって,もっとも望ましいとだれもが納得できる方法を話し合いによって選択する」ということが基本になります.そのため,認知症になる前に「そのときがやってきたらどうしてほしいか,自分はどうすることが望ましいと思うのか」を家族などに伝えたり,話し合っておくことが大切となります.
胃ろうやIVH,経口摂取の継続など,どの選択肢がその認知症高齢者にとってもっとも望ましいのかについては,上記の基本を基に選択していれば,「正解」「不正解」はありません.どれも利用者にとって重要な選択肢のひとつです.だからこそ,医療者が決めたり誘導したりすることがないようにしなければなりませんし,医療者からの適切なインフォームドコンセントが行われなければならないのです.
さらに,胃ろうやIVH,経口摂取など,どの選択肢を認知症高齢者本人のために選んだにせよ,その選択に責任をもち,本人が生ききることを支えていくことが重要になります.生ききるプロセスにはさまざまなリスクもあるでしょう.その一方で,さまざまな可能性もあります.ついついリスクにばかり焦点を当てがちですが,必ず可能性があります.
そして,なによりも認知症高齢者本人と家族やまわりの人々(夫婦,親子,兄弟,友人など)との関係性はずっと続いていきます.ケアスタッフは,これらの関係性がしっかりつながっていることを認知症高齢者本人や家族が感じることができるようにケアしていくことが求められているでしょう.
これらのことを,寄せられたご意見から確認することができました.本当にありがとうございました.


投稿:女性 50代  介護支援専門員 埼玉県 病院 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2009/11/10 21:43:15

療養型病院に勤め10年目になります。
10年もいると何百人という患者様の最後の別れを経験してきました。今年10月より回復期リハビリ病棟に異動しました。最後の別れではない在宅に元気に帰る姿は今までにない嬉しい別れです。私も10年前に大切な母との別れをしました。IVHで栄養を摂る事については、認知症であっても生きていて病院にいけばお母さんの顔を見れることは幸せなことだと思います。呼びかけても反応はないとのことですが感情だけは残っていることだと思います。どうぞどんどん話しかけて見てくださいキット何かの表情で伝わることもあるかもしれません、手を握り軽くタクテイールケア(触れる)をするのもなりより親孝行で、お母様は喜んでくれることでしょう。是非、後悔のないようなかかわりを持ってください


投稿:女性 40代  介護支援専門員 愛知県 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2009/11/09 23:34:17

胃ろうもIVHも賛否両論があると聞いています。私は、特養の居宅でケアマネの仕事をしています。
私は、残された家族に後悔が無ければどちらを選ばれてもいいと思います。結論を出すには、今までの、かかわりや経済状態、介護者の家族の状況等色々な視点で考える必要があっていいのだと思います。ただあなたが、悩んでいるうちは、可能性が少しでもあるのなら「生きること」に重点を置いたほうが良いのではないかと思います。いつか必ず別れるときが来ます。喪ったらもう戻れないので。


投稿:女性 40代  社会福祉士 兵庫県 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2009/11/05 21:24:03

とても難しい問いかけですね。その中でひとつだけ思うのは人がどのように生き、最後を迎えるのかを考えるのに認知症や寝たきりであるというのが関係があるでしょうか。私は関係がないように思います。問題なのは、これでよかったのだろうかとつらい顔や気持ちでお母さんと会うことではないでしょうか。生きててくれてよかったと普通にお母さんに日常のことなどを話しかけることが、お母さんが人として、相談者の母として生きていることになるのではないかと思います。お母さんに会うことがつらくて足が遠のくようであればそちらの方がお母さんにとってつらいことのように思います。
 ただ、IVHや胃廔などを選択するとき、一度してしまうとやめる事ができないですよね、自分が母親の寿命を決めることになってしまうことになるから。だからこそ、最近は私は自分の母親の気持ちを日常の会話の中で聞くようにしています。ただ、母が延命を希望しない話をするので、今後、相談者の方のような場面に出会った時、これをするともう少し生きることができるのにと思うと、とてもつらくなるだろう思います。選択してもしなくてもつらいのなら、元気なうちにもっと話をしないといけないなと思っています。また、支援者としては、そのような家族の気持ちをやんわりと受け止めていけたらと思っています。


投稿:男性 20代  作業療法士 東京都 老人保健施設 家族介護経験なし 投稿日: 2009/11/02 23:45:03

以前急性期病院で5年ほど仕事をしていた作業療法士です。
IVHでの栄養は病院ではしばしば行われています。急性期ではIVHが入ったまま歩行訓練も行います。
口腔からの摂取ができなくなった場合、多くの場合経管栄養となります。嚥下能力が見込めない場合は胃ろう増設をされます。この際やはりご家族は戸惑うといったケースがよくあるんです。しかし経管栄養となった方も口腔から栄養が取れなくなるということはありません。実際に胃ろうからの経管栄養をしてる方に対して嚥下訓練も行います。経管栄養において十分な栄養がとれてくると元気になってくる場合はあります。そして再び口腔からの摂取に至るというケースもまれではありません(胃ろうが抜ける人もいます)。
お母様がどのくらいの嚥下能力か、覚醒のレベルはどのくらいか、といったことがわからないので何とも言えませんが、生命維持をしてゆくための最低限必要な栄養は優先的なことかと思います。IVHになってしまったらもう抜けないとは限りません。口から栄養がとれなくなってしまうことで人間らしい生活ができなくなったということは決してないと思います。お母様の潜在能力を引き出す第一歩として、第一段階としても検討してよいことかな、と思います。


投稿:男性 30代  精神保健福祉士 滋賀県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2009/11/01 23:22:28

以前、ある人と話をしていて、何かの事故で重症を負って意識不明になった人がいるそうです。家族はその人に、声をかけ続けたそうです。そして、奇跡的によみがえられたそうです。
私は声をかける重要性を学びました。例え、ほとんど反応がなくても、髪をといであげたり、衣服や清潔を保つことはもちろん、声をかけてあげればと思います。
認知症の人でも寝たきりの人でも、人との関係の中でアイデンティティとでもいいましょうか、それを保っていくのだと思います。
話は逸れたかもしれませんが、ひとりの人を大切にすることは、とても大事なことだと思います。
日が当たらない人こそ、もっと大切に大事にしてあげるべきであると思います。


投稿:男性 50代  介護支援専門員 栃木県 グループホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2009/10/28 19:20:50

グループホームの施設長と支援センターの相談員をしている者です。生命(いのち)と生活の狭間をいつも考えてしまいます。命を長らえさせることが医療の目的であり、家族や介護者などのおかあさんの身近な人たちは、その与えられた命を活かすことを考えてあげなければならないんじゃないかと思います。反応がないと思われてもお母さんは生きているんですから、今の思いや出来事など声をかけたり、身ぎれいにしてあげたり、生きているからこそできることしてあげられることを考えてみたらどうでしょうか。おかあさんは生きているんですから


投稿:女性 40代  看護師・保健師 香川県 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2009/10/21 19:32:18

支援センターでケアマネジャー、相談員をしております。
重度の認知症でも一人の人間、貴女様のたった一人のお母様です。IVHをして、少しでも長生きを、少しでも栄養水分補給をして楽しにしてあげようと思うのは選択のひとつとして間違っていないとおもいます。ずっと生きてほしいという思いを大切に、呼びかけにも反応しなくても、心地よいと感じることがあると思いますので、家族としても関わりを持っていてほしいと思います。心より応援しております。


投稿:女性 40代  介護支援専門員 新潟県 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2009/10/09 21:14:25

人は「今」を生きてるのですから、今、IVHをしているお母様をそのまま受け入れて差し上げたらいかがでしょうか。
そして今、お母さまにしてあげれることを考えてみることだと思います。
面会に来てその手をにぎってさしあげるだけでも、その手から言葉では表現することができないような温かさを感じ、喜ばれてるのではないでしょうか。


投稿:男性 40代  介護支援専門員 広島県 特別養護老人ホーム 家族介護経験なし 投稿日: 2009/10/03 19:04:45

ちょうど3年前に、医療職から勧められてIVHで生命維持できないためにしたケースに遭遇し、相談されたケースがあります。
 その折に、私は、余命どれくらいもつかわかりませんが、本来は、当人の意思を尊重するべきだと思いますが、結論は、ご家族の意思で判断するしかないので、自宅もしくは、娘宅でみれないなら、病院に任すしかないのではないかと言いました。こんなになってまで、生命を延ばすことがいいのかと思う娘さんの気持ちはわかります。だから、今、お見舞いに行った時に、何をしてあげたら、お母さんが喜ぶのかを考えながら、お見舞いに行かれたら、どうですか?。
 それが、最後の親孝行だと思います。
 私のケースは、半年後に、肺炎を起こし、お亡くなりなりましたが、ご家族より、子供たちの近所の良い病院に紹介(総合病院から個人病院へ転院)していただき、ありがとうございましたと感謝されました。



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