認知症ケア事例ジャーナル Netカンファレンス
 
 こちらは認知症に関するテーマを基に,地域・年代・職種に関係なくおのおのの意見を述べていただく場です. 1つのテーマを基にさまざまな視点,立場からの意見および取り組みを知ることを目的としています. 日本認知症ケア学会会員,認知症ケア専門士にかかわらずお気軽にご意見をお寄せください.

 なお,本サイトにいただきましたご意見は日本認知症ケア学会機関誌「認知症ケア事例ジャーナル」へ掲載させていただく場合がございます.予めご了承ください.

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今月のテーマ

<Aさん75歳(女性)現在介護施設入居中>

母Aは73歳のときにアルツハイマー病と診断されて以来,私たち夫婦(長男夫婦)によるケア,訪問・通所サービスを利用しながら在宅生活を送っていましたが,昨年末,介護施設へ入居.その介護施設のモットーは,家庭的雰囲気,家族的雰囲気ということでした.
スタッフも明るく,同じことを何度も繰り返す母の話も聞いてくれて,よくやってもらい感謝していますが,ひとつだけ気になることがあるのです.
スタッフが母に「かわいい」といいながら頬ずりすることに,息子としては複雑な心境になります.母は認知症のためニコニコと笑っているだけで,その真意はわかりません.
家庭的雰囲気,家族的雰囲気って何なのでしょうか.

新しい記事から表示します.1度に20件の書き込みを表示します.
投稿:男性 30代  介護福祉士 神奈川県 老人保健施設 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2008/05/02 11:53:51

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編集委員会より
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多くのご意見ありがとうございました.

今回投稿いただいたご意見は,認知症ケア実践の現状と今後を考えるうえで,貴重なものになるかと思います.皆さまからいただいたご意見を踏まえ,今回のテーマについて述べたいと思います.

 この事例は,介護施設に入所している家族から寄せられた相談のなかの1つです.ご家族は,入所後間もないため介護施設の職員へ聞くことができずに,在宅介護をしていたときの担当介護支援専門員へ相談しています.
このご家族は,他人からかわいいと頬ずりされている母親の姿をみたのは生まれて初めてで,その現実をどのように理解したらよいのか困惑したそうです.相談のなかで「認知症になって,私(家族)の顔が分からなくなっても,私にとっては産んで育ててくれた大きな母なんですよ…」といった後に「家庭的とか,家族的とか…よく分からないね」といっていたそうです.また,相談を受けた介護支援専門員は,介護施設へ話すべきであるという旨を伝えたそうですが「うるさい家族と思われたくないし…,嫌ならよその介護施設へ行ってくださいといわれたらどうしよう…」という言葉を口にしたということでした.
 後日,ご家族は介護施設へ相談したそうですが,その結果までは定かではありません.

この事例ではご家族の心境とスタッフの言動や行動を考えると,その言動や行動のぜひとともに,Aさんやご家族への配慮がやや不足していたということがいえます.スタッフにとっては入所者,家族にとっては大きな母親,という違いをどのように考えケアに反映させるのかが1つの鍵になるのでしょう.
また,介護施設へ直接相談したいが「出されたらどうしよう」と思ってしまい,いうにいえないというご家族の心境も垣間みることができます.
 
 家族的,家庭的雰囲気…認知症ケア実践で広く使われている言葉ですが,皆さまから投稿いただいたように,分かっているようで実はよく分からない,というのが正直なところでしょう.このような言葉は,それを使う人によってさまざまな意味として用いられるため,その言葉を使う人の数だけ意味があるのです.そのことが悪いわけではないのですが,なにがしてよいことなのか悪いことなのかが分からない,自分がやっていることがそれに該当しているのかが分からない,という状況に陥りやすく,結果としてすべてがその言葉の下によいとされてしまうという危険性が潜んでいるということを忘れてはなりません.
 今回寄せられたAさんのご家族の意見は,現在の認知症ケア実践への率直な疑問として受け取ることができます.かりにAさんが認知症でなかったら,スタッフはかわいいといいながら頬ずりしたのでしょうか….認知症ケア実践のあり方を問う1つのキーワードではないでしょうか.


投稿:男性 40代  その他 大阪府 グループホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2008/04/30 17:12:44

ここ近年、過去の大規模高齢者施設介護への反省からか「要介護者の尊厳」や「家庭的・家族的」、「普通の生活」などのキーワードの露出度が高くなっています。良いことだとは思いますがそれを頭ごなしに絶対的前提として支援を考えていくと個人にとって「本当に必要なもの」が見えなくなってしまいますし、タブーという色眼鏡をはずす努力が必要となります。そういう意味では「ノーマライゼーション」も身体面のみに障害がある方と記憶力や判断力に障害がある方とは区別して考えるべきでしょう。健常者や身体面のみに障害がある方の場合、時系列的な記憶データとそれに基づくいくつかの選択肢など一般論的な「普通」のラインは誤差も少なく、選択肢のチョイスは性格・習慣・価値観・トラウマ・コンプレックスなどで違うかもしれませんが「世界観」を共有できます。認知症の方の場合「普通の生活」「家族的・家庭的」なども「世界観」の違いから「普通」の共有が困難になっていきます。大切なことは個人を見つめることによりその方にとっての「普通」や「世界観」に対する理解を深め、「一般的な普通の行為」ではなく「今その方が普通と感じる行為」、ハード面や介護者の対応にしろ「今その人が普通と感じられる環境」のコーディネートなのです。また家族は物心ついた頃から認知症出現までの「親の顔をした親の姿」しか知らず、かつその姿を求めますが、認知症により女学校当時の世界観に基づいた欲求から行動・言動をされる場合などはその世界観を受け入れてもらうための現状報告や理解度を高めていただく努力も必要です。「家族の気持ち」や「一般論」よりも効果の見込める納得度の高い支援がまず第一に優先されるべきでしょう。
この事例の場合も最大の判断要素はスタッフの行為が根拠に基づいた効果が見込める行為であるか否かです。もしも「かわいい」といわれ頬ずりされることにより精神的に安定され、認知症の進行を緩やかにする効果が見込めるのであれば、ご家族にその旨を説明・理解していただきケアプランに反映させ承認していただきスタッフ全員が同じサービス提供を行えばよいのです。
しかしこのような事例の場合のほとんどが、根拠も何も無いスタッフの無自覚な個人的行為である場合が多く、まぁこのようなスタッフのいる施設などは上の人間も大同小異で「かわいい」といって頬ずりしている場合も・・・。


投稿:女性 40代  介護支援専門員 岐阜県 その他 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2008/04/30 16:04:51

皆様が既に同様の意見をおっしゃってみえるので、補足的な意見を。
 私たちの事業所では、アセスメントをした結果など特別な理由がない限りは、利用者を「おばあちゃん」や「○○ちゃん(くん)」と呼んだり、幼児言葉などで話しかけることは事業所として禁止しています。
 家庭的だから、あるいは家族的だからといって、自分の年長者にそういった言葉や今回のような「かわいい」という一般的には自分より目下や小さいものに使う言葉は適切ではありません。
 マナーに則った言葉でも親しみは伝えられるはずです(認知症状によりその言葉でないと反応しないというは別です)。
 いくら家族的をモットーにしていても、スタッフは本当の家族ではないのです。利用者はあくまでも家族のもの。たとえネグレクトなどの問題を抱えているケースでも、家族になれない。また、なってはいけないと思います。良いにつけ悪いにつけ、その家族が歩んできた家族としての歴史や関係を尊重すべきだと思います。私が関わる利用者にも、愛すべき言動の利用者がたくさんいて、こちらが受容されていると思う時もあります。が、専門職(プロ)である以上は客観的な立場を守るべきで、家族以上にはなってはいけないと思っています。
 家族の力を信じて援助するスタンス。そして、家族にも「プロの家族」=必要なことはちゃんとサービス側に話して要求できるようになってもらうよう支援することが大切であると思います。


投稿:女性 40代  介護福祉士 千葉県 デイサービス・デイケア 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2008/04/28 23:50:08

こんにちは、現在デイサービスに勤務をしているものです。
私なりに感じたことを書かさせていただきます。

息子さんの問いかけは、「家庭的・家族的雰囲気」とは。。。ということなのですね。

自分の親が見ず知らずの人に頬ずりされていたり、目下の人から敬いの言葉掛けが聞こえてこなかったりすれば、だれでもいやな感じになるのではないかと思いました。

介護職側と要介護者だけの関係ならば、頬ずりも仲良くなった故の感情からくる行為に他ならないと思いますが、
要介護者は家族ではなく、やはり利用者であることは心の片隅にちゃんと覚えておかなくてはならないのではないかと思います。
利用者の後ろには、本当の家族がいて、そのご家族から預からせていただいている、、という認識を忘れてはならないと思います。

利用者の中にはスキンシップを喜ぶ人もいるかもしれません。
若いうちは厳粛な性格の方でも、認知症によって性格が変わり、そのギャップでご家族が複雑な心境になることもあるかもしれません。
そういった状況であれば、ご家族に話し合いなどで理解と協力をしていただくように働きかけて行くことも大事ではないかと思います。
例えば
面会に来ている間は徹底して、息子さんにスキンシップをしてもらうっていうのはどうでしょう?w
(冗談ですがw)

利用者の生活歴を知ると同時に、利用者と家族の関わり方や価値観も理解してケアに努められれば理想ではないかと思います。

中途半端な意見で恐縮です。<(_ _)>


投稿:女性 40代  介護支援専門員 富山県 グループホーム 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/28 16:58:37

「 本人がニコニコ笑っているからいいんじゃないですか。」なんて、できることなら言わないで下さい。 「私」は今、電車の窓から見える景色を見ながら、悲しい思いで帰路についています。
施設には世話になっています。それは、本当に感謝しています。けれど、「私の母」は聡明で、信望も厚く、料理も上手、何でもできて、細かいところに気が回り、いつもきれいでいた自慢の「母」なのです。ですから、私より年下のスタッフに頬ずりをされ「かわいい」と言われると、だんだん分からなくなって行く母のこと、自分達だけでは看てやれないという不甲斐無さも相俟ってなんともいえない虚しさに、知らないうちに涙がほほを伝っていきます。もう少しだけでいいです。大人として扱ってもらえませんか。本人が分からなくても、「触っていいですか。頬ずりをしてもいいですか。」と聞いてもらえたらと思うんですが、無理なお願いでしょうか。
  
「施設に入れる」という事が、家族にとって未だ後ろめたい気持ちがあるのは否めません。だからこそ、ケア提供者側である私たちは家庭的、家族的という言葉を一括りにしてはいけないと思います。「かわいいおばあちゃんだから赤いリボンをつけてあげます。」「素直なおじいちゃんだからマサオクンとよんでいます」なんてことは介護側の横暴にならないでしょうか。全部が全部悪いとは言いませんが、家族にも心配りができるようなスタッフを大事にしたいですね。


投稿:男性 40代  作業療法士 宮崎県 大学・研究機関 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2008/04/28 9:57:53

私も20代の頃、スタッフ側の立場として同じような経験をしたことがあります。自分の価値判断で「これがいい」と思っていたことが、家族に悲しい思いをさせてしまった。それは、20代という浅い人生経験の中での判断基準であり、しかし精一杯の「良かれ」と思って行ったことでした。20年立った今でもその時、家族の方から話していただいた「自分の母はかわいがられて喜ぶような母ではなかった。厳格で・・、厳しかったけど、でもやさしくて・・」という涙ながらの言葉は、思い出すたび胸がキュウっとなります。職員も一生懸命行っているのでしょうが、やはり息子さんが感じた「違和感」は大切な感覚です。このことは、お母様のへの思いを大切にすることはもちろんのこと、その職員や施設の成長のためにも何らかの形で伝えることが必要だと思います。施設の長やその職員に話が出来るのであれば(話の内容を十分にくんでくれる方であれば)お話しした方が良いともいますし、難しいようであればこうしたホームーページを見ていただくなども一つの方法かも知れません。


投稿:男性 40代  介護福祉士 岩手県 老人保健施設 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/27 21:28:28

可愛いと、私はキスをする時があります。柔軟な姿勢が必要で、思っていてくれるだけで良くないですか?
嫌であれば、上司に教えるべきです。本人は、どんな表情ですか?触れ合えて嬉しそうでないですか?
可愛いと呼べる事、現場の職員は、信頼できる家族や、本当に好きな利用者にしか表現しないと思います。
貴方の、家庭的雰囲気、家族的雰囲気とは、何ですか?合わなかったら他施設を検討しては。


投稿:女性 50代  介護支援専門員 埼玉県 病院 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2008/04/27 15:13:18

昨年、認知症ケア専門士を取得し、療養型医療施設に8年勤務しています。認知症の患者さんも大勢入院されていますが、やはり看護職や介護職員の中には患者様のことを「かわいい」と言う場面を何度も耳にしています。ニコニコと笑っているだけで、その真意はわかりませんとのことですが、きっとお母様は普段の生活の会話の中で「ありがとう」とよく言ってらっしゃるのではないでしょうか?「かわいいね」の職員の言葉にそうかいどうも「ありがとう」と返事をされる患者様もいらっしゃいます。その時の表情はやはり怒っているのではなくニコニコと穏かな顔をしています。そばにいて私たち職員も嬉しくなります。認知症とはいえ感情などはあります。お母様は、スタッフに愛され尊敬されているのだと思います。そのスタッフは言葉で表現できなくそのような行動をとられたのかもしれません息子さんがまだ、気になるようであれば自分の思いなどを施設の職員に相談されると胸のつかえもとれるのではないでしょうか


投稿:女性 60歳以上  看護師・保健師 東京都 病院 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2008/04/26 17:29:17

Aさんは妻・母として生きてこられた方である。家族が「かわいい」と頬ずりするのは問題外ですが、スタッフがその行為を行うことは家庭的、家族的雰囲気というものを履き違えています。子どもにとって母親がどんな場合であっても母親であり子ども扱いにされることに好い気持ちにはなれないと思います。
 一人の人格者として尊厳を忘れないことが基本になければならないと思います。私の母が「かわいい」と接していられたら不愉快です。私の場合は、「私の父母だったら、私自身だったらどうして欲しいか」自問自答しながら対応するようにしています。「ここは病院で家ではありません」「家に帰るのは無理です」などの言葉は使いません。その方が思っておられるであろう世界に合わせて言葉を選ぶようにしています。


投稿:女性 30代  介護福祉士 群馬県 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2008/04/26 1:23:46

現在、ユニット型の特養に勤務しています。
私も、この息子さんと同様の事を亡くなった祖母がされていました。その行為を見た当時はまだ介護の仕事には就いてませんでしたが、介護士の方が「○○さん、かわいいねぇ」とおっしゃった事に「認知症の祖母の事を馬鹿にしてる?」と感じていました。でも、後日その介護士の方より「かわいいと言う言葉のキーワードで昔の事、特に女学校時代の事を思い出される様で良くおしゃべりをして下さるんですよ」と教えていただきました。
「かわいい」にも、言い方や使い方によっては、本人の昔の想い出を思い起こされるきっかけにもなり、またコミュニケーションの場が生まれるのだと思います。
また頬ずりに関しても、使い方によっては「子供扱いされてる」「認知症だからって馬鹿にしてるのか?」などと解釈する方もいると思います。ですが、それが介護者と入居者とのスキンシップのひとつならどうなんでしょうか?介護者がどんな真意をもってその様な行為をするのか?と言うことを考えるのも大事だと思います。
このテーマを見て、私も無意識に「かわいい」と言って頬ずりしたり、入居者の後ろからホールドして頬を寄せてスキンシップしたりすることもあります。それがきっかけで、コミュニケーションをはかれた方もいます。ただそれが家庭的雰囲気、家族的雰囲気に繋がるとは絶対思いませんが、その足がかりにはなる様に思います。
もちろん、この行為が正しいとは思いません。色々な意見を見て「気をつけなきゃ」と私自身反省する方が強いです。でも、これが正解!これが間違い!と答えがはっきり出せるものではないと思います。息子さんもなぜ、この施設の介護士がこの様な行為をするのかを考え、疑問に思うなら介護士の方と話をしてみるべきと思います。
家庭的雰囲気、家族的雰囲気というテーマには、検討違いな事を言ってる気がしますが、ひとつの意見として投稿させていただきます。


投稿:男性 20代  作業療法士 埼玉県 病院 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/24 16:09:07

認知症の方を前にして「かわいい」と言葉をかけるスタッフを私も見かけることが少なくありません。私もそんな場面に遭遇する度に、「70歳、80歳の方にかわいい。って言うのかな?」と疑問を持っています。
しかし、認知症の方と接している時になんとも表現し難い「可愛らしさ」や「笑顔を誘われる瞬間」というのを感じる事は多くあります。何をもってして可愛いと呼ぶのかは個人によって異なるとは思いますが、70年、80年、またはそれ以上生きてこられた人が、老若男女を越えて愛されるような人である。という所に歳を重ねてきた魅力や、またその豊かさを感じています。
ただ、頬ずりすることには賛成も反対も出来ず、お母さんにとって『頬ずりされても嫌ではない人』、『頬ずり出来るくらいに感じられる人』としてその介護職員が関係をもたれているのであれば、その場面を見かけたときに感じた違和感や、不快さが少しは和らぐのではないかと思います。
「家庭的雰囲気、家族的雰囲気って何なのでしょうか?」という今回のテーマの結びに対する意見とは異なるかもしれませんが投稿させて頂きました。


投稿:女性 40代  介護福祉士 神奈川県 老人保健施設 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/21 15:39:30

大切にお母様をみてこられたと思います。スタッフの立場から話ますと認知症の方の言葉が愛おしく思うことがあり、仕事をしていて活力になります。このスタッフも思わず出てしまったのか、常に表に出して表現してしまうのかはわかりませんが家族の前でとる行為ではないように思います。しかし、やり方が間違ってしまったかもしれませんが。。。人に触れられる事って安心しますよね。家庭的な雰囲気。。。理想的な言葉で憧れてしまいますが、私は「つかず、離れず。。。いつもそばに居るよ、いつもあなたの見方だよ」精神で仕事をさせて頂いています。回答にはなっていないかな?


投稿:女性 50代  介護福祉士 東京都 グループホーム 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/19 21:17:42

職員の行動は、良かれと思っている行動かもしれませんが、決して正しいものではありません。尊厳という意識に欠ける行為です。介助を必要とする方であってもその方の過ごされた人生を私たちが軽い気持ちで接することはその方の人格を認めていない行動になってしまいます。例え認知症であってもその方の人格が失われることはありえないと思います。息子さんにとって、自分を育ててくれた母親を子供扱いされているように見られたのではないでしょうか。家庭的な雰囲気とスキンシップのあり方をはき違えていると思います。笑顔で手を擦ったり、握ったりすることでもその方への敬意や愛情表現が伝わるのではないでしょうか。息子さんも見ていて安心されると思います。


投稿:女性 40代  介護支援専門員 北海道 グループホーム 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2008/04/19 19:34:07

GHでホーム長をしています。
我がスタッフにも投稿文章に登場した人種がおります。ご家族の心情に配意が足りない
という言葉でかたずけてはいけない背景がそこにはあります。 家庭的が何であるか?と考えたくなるのは
当然の訴えですよね。 施設介護で長年歪んだ評価を受けてきたこの類の介護者に多い勘違いではないかと、
私なりに試行錯誤している現在です。 彼らはフラストレーションの回避にか?場面のTPOか、そういう
教育を受け、できたら高い評価を頂いた、ある意味被害者かもしれないとも思います。
 認知症高齢者に限らず、高齢者への支援が福祉に位置ずけられてきた時代の産物か とさえ思えます。
サービス・支援・介助を、根本から見直すきっかけとなる貴重な投稿と受けとめられたら、、感じています。


投稿:男性 40代  介護支援専門員 広島県 特別養護老人ホーム 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/18 9:25:16

今回の事例は、推測的にしかわからない情報で、私なりの考えるとお母様が、楽しく過ごしていらしゃるなら、それでよいのではないかと思います。
アットホーム的な施設は、よく馴れ合いで、子供扱いをするケアスタッフがいる施設がありますが、これは、個人の人格を無視しているのです。
施設の管理者に対し、ご家族の意見として「アットホームとフレンドリーは、違います」と言えばよいと思う。
これに対し、ご家族と話し合いをし、管理者がご家族が納得いかない対応をしたならば、その施設は、問題があると思います。


投稿:女性 40代  介護福祉士 北海道 特別養護老人ホーム 家族介護経験あり(過去) 投稿日: 2008/04/16 22:12:30

今回の事例は情報量が少ない為、意見として出すのを躊躇していましたが
知り得た情報で敢えて対応するならばと悩み考えて私なりの意見を述べてみます。
 
まず、息子さんご夫婦がお母様のアルツハイマー型認知症をご自宅で訪問、通所等の
利用をしながら2年の歳月をみられていたのですね。すばらしいです。
ご家族がアルツハイマー型認知症になられたと言う事実を冷静に受け止める
だけでも大変なご苦労があったかと思います。いくつもの悲しみや
言葉に出来ない苦労の数々も経験されたのではないでしょうか。
これからはご自身のお体を労わりつつ、さらに良い親子の関係を作って頂ければと思います。
 
エー…それから、「かわいい」と頬ずりですが。時や場所、関係や状態を
少し間違えてしまったかな?と....。
私も利用者の方が不安や悲しみの中にいて、頬を寄せようとしてきた時には
黙って頬を預けることをしますし、中には興奮されていて危険な時などには
後ろからホールドし耳元で「○○さんは、海に言ったことある?」とか
「もうすぐ夏が来るよ。沢山お散歩しようね。」とか「お母さんのおにぎりの味覚えてる?」
などと興奮状態が落ち着くまで話し掛けることがあります。たぶん
傍からみると頬ずりに見えるかと思います。話し掛けて落ち着いて来たり、
笑顔を見せてくれた時などは、正直「かわいい」と思ったりもします。
自らこう言った行為をしているものですから
頬ずりも「かわいい」も否定はしませんが、ただ利用者の方を中心に置いて
考えられた行動、行為なのか、それともスタッフの気持ちを優先した行動なのか
そこは深く考えなくてはならないと思います。
 
息子さんがその行為を目にしたときに周囲には別のスタッフはいらしたのでしょうか?
お母様の認知症がどのような症状で出現しているのか分からないのですが
認知症にとって生活環境を変えることは大きな出来事です。
混乱や認知症が急速に進む場合もあります。多くの困難があるのです。
ですが、今回の記述にはそのような事態が書かれていないので
もしもお母様に大きな変化が起きていないとするなら
とても素晴らしい施設へ入所されたと思います。
他の利用者との混乱もなくスムーズに落ち着ける環境を提供するのは
大変難しくチームワークも必要とします。
恐らく、そのような施設であれば息子さんの感じたことを
素直にお話しになっても受け止めてくれると思いますし、
そうであって欲しいとも願います。
 
「かわいい」頬ずり。
どのようなタイミングでなぜそのような事をしたのか
又、それが日常的なのかそうではないのか
他のスタッフの対応はどうなのか
その施設全体での取り組みかた、個々の取り組みかた
お母様の状態
知りたいことが沢山あり
本来ならば、このように少ない情報で
意見を述べるべきではないのかもしれませんが
文頭にも書きましたが
敢えて答えるならばの意見として
捕らえていただければと思います。

それから。
脳より心は深いところにあるように思います。これまで
ご苦労されて介護をなさってきた息子さんご夫婦の心は
たとえ記憶が消えていってもお母様の心の奥に
温かなものとして残ると思いますよ。


投稿:女性 60歳以上  介護支援専門員 愛知県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2008/04/16 19:25:16

家庭的・家族的は長年培われた環境に置いて存在する生活で、あくまでもサービス・PR用語に過ぎない、認知症の方も記憶・感情など保たれている方が多く、赤ちゃんの様な扱い方は尊厳を無視とも考えれます。遣りすぎ・行きすぎ行為は考えて頂きたいものです。自分の親のイメージが壊れそうで辛いものが有る様で、家族自身施設側に申し入れる勇気やコミュニケーションなど図り、納得の有るケア提供がされる事を希望したいです。


投稿:女性 30代  介護支援専門員 福岡県 その他 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/15 22:09:22

”家庭的雰囲気,家族的雰囲気”と言うのは、介護施設によく言われがちなモットー・理念だと思いますが…
もし、自分の親に「かわいい」などとかかわっている職員(年齢関係なく)がいたら、私は良い気持はしません。実際、祖母が入院している病院でそれに近い対応を目にしました。が、しかし、ケアしてもらっている・家族が介護できない 現実を考えると、何も言えないのが事実です。遠く離れている親族は、近くにいる家族のことを考えると、後から祖母や近くにいる家族に仕打ちが来るのでは・・・
”家庭的雰囲気,家族的雰囲気”とは、近づきすぎずかつ離れすぎない温かい雰囲気なのではないか 介護施設やGHに勤めていた時、そう思いながらケアに努めました。一線を越えてはならないのではないのでしょうか。


投稿:男性 40代  介護福祉士 青森県 大学・研究機関 家族介護経験なし 投稿日: 2008/04/15 10:50:51

家庭的雰囲気はあくまでも雰囲気であって家庭とは別だと思います。少し行き過ぎであると思います。
実際,本当の家族である息子さんが,その光景を見て違和感を感じていることがそのことを示していると思います。本当の家族にはなりえないわけですから,相手をお客様として扱い,尊敬の念を込めて家庭的雰囲気を保つ対応をすべきだと思います。家族が「かわいい」といって頬ずりするでしょうか?家庭的雰囲気を取り違えた介護施設のモットーだと思います。


投稿:女性 40代  介護支援専門員 長野県 その他 家族介護経験あり(現在) 投稿日: 2008/04/14 22:34:24

いろんな家族がいる中で家庭的雰囲気、家族的雰囲気をどうとらえるかは、その人それぞれだと思う。私にとってあえて何なのかと考えたとき、笑いあり、涙あり、喧嘩ありなんでもあり、言いたいことが言える、だらっとできるゆったりできるのがいいなと思う。今、母がアルツハイマーでほぼ寝たきりの状態です。常、世話をしている父と姉にはニコニコしないのに、私がたまに会いに行くとニコニコしてくれます。父達にしてみるとうれしいんだというけど、私は、自分のことを娘だとわからないのではないか、わかっていたとしてもたまにくる娘には良い顔をしてくれるのであって、常ともにいる父達にはいい顔ばかりはしていられないのではないかと思っています。職員、関係者は本当の家族ではない、仕事だと割り切れる事も多いと思います。常々デイサービスで玄関で外を眺めては出て行こうとする利用者に、出て行かないように苦慮しているのを見ていると、その方にとって今のままで良いのか、自分にできることはなんだろうかと考えますがデイの職員ではない自分が、今日は天気が良いから外へいこうかと誘いたい気持ちを出せずにいます。外を一緒に歩いたら、草取りをしたら今まで見えなかったその方の何かを知ることができるのではと・・・。その方を知ること、自分たちの都合に合わせないこと、そしてその方の居場所を一緒に作り出せることが必要だとおもっています。



以上は,新着順1番目から 20番目までの記事です.

 


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